暁の軌跡をやってみた378(戦争卿の影 その9)

ストーリーのネタバレをしていますので ご注意を

 

クロエは自宅に戻りました

そこにいた両親に「自分は一度死んだの?」の

聞いてみます

 

そして両親は答えてくれます

 



ウルスラ病院での真実

 

ソフィー・バーネット

「クロエ、

あなたがウルスラ病院に入院していた頃・・・」

「お母さんたちは、

あなたが元気に走り回れるようにと」

「外科医療の第一人者といわれる方に

手術をお願いしたの・・・」

「だけど・・・」

 

ジミー・バーネット

「手術が始まって間もなく

執刀医の先生が手術室から出てきたんだ・・・」

「先生の顔を見て、すぐに悟ったよ・・・

手術は失敗だったことを」

 

ソフィー・バーネット

「・・・・・・」

 

ジミー・バーネット

「手の施しようが無かったそうだ」

「私たちは、急いで手術室に入り

お前の手を握り締めた」

 

ソフィー・バーネット

「その時・・・

あなたは息を引き取ったのよ、クロエ」

 

クロエ

「・・・・・・ッ!」

 

ジミー・バーネット

「温もりがなくなっていくお前の手を

ただ握っていることしかできなかった・・・」

「--その時、ある人から

提案をされてな・・・」

「“臓器移植”・・・と言われても

最初は何のことか分からなかった」

 

ソフィー・バーネット

「詳しい説明も、ほとんど耳に入らなかったわ」

 

ジミー・バーネット

「元の持ち主のことは、健康な心臓を持ちながら、

命を落としてしまったとだけ説明されたんだ」

 

ソフィー・バーネット

「名前すら知らない誰かの心臓・・・」

「だけど・・・間もなくその新鮮な臓器が届き

今を逃せばチャンスはもうないと言われて」

「私たちは、どんな罪でも背負うつもりで

臓器を移植するという未知の手術に賭けたの・・・」

「あの時は、藁にもすがる思いだったわ」

 

ジミー・バーネット

「クロエ・・・」

「黙っていてすまない・・・」

 

ソフィー・バーネット

「本当にごめんなさいね・・・」

 

ジミー・バーネット

「前例の無い外科手術で、

成功するかどうかも分からないと言われていた」

「だけど、私たちはそれに賭けるしかなかった」

「非合法な手術だとわかっていた

女神(エイドス)様のお導きに背くことも・・」

「だが、お父さんたちは、

それでもお前を取り戻したかった!」

 



クロエは事実であったと理解

 

クロエ

「お父さん、お母さん・・・」

「・・・・・・」

「(分かっている、お父さんもお母さんも

悪いんじゃないってこと・・・)」

「(悪いのは、お父さんとお母さんを

悲しませた私なんだから・・・)」

「(・・・これ以上心配かけちゃダメ

明るく、振舞わなきゃ・・・)」

 

クロエ

「お父さん、お母さん、お話聞かせてくれてありがとう」

「私のために・・・ありがとう」

「えっと、そ、そうだ!

私、みんなのところへ戻らないと!」

 

「クロエは玄関のドアを開け、駆け出して行った」

 

ジミー・バーネット

「クロエ!!」

 

ソフィー・バーネット

「ああっ・・・」

 

「自分たちに心配をかけまいと

気丈に振舞い出ていった娘の背中が」

「次第に遠くなっていく」

「夫妻は、娘にかける言葉を必死で捜したが

ただ、成長した娘の背中を見守ることしかできなかった」

 

ここで 一旦終了です

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