ストーリーのネタバレをしていますので ご注意を
新型レーダーの設置を終えたばかりですが、
すぐに照射 そしてデータ収集が始まり、
もうレーダーの役目は終わりました
1次データの解析も完了し、
モニターに表示しています
構造が判ってきます
ナハト
「いかがですか博士?」
ラッセル博士
「ふむ・・・このデータによって
かなりの構造が判明したが--」
あまり良くない結果?
クロエ
「浮かない表情ですね
よくない結果なんですか?」
ラッセル博士
「いや・・・予想通りというべきか・・・
どうにも不可解なのじゃよ」
ロナード
「不可解?
どういうことなんです?」
想定どおり脆弱な機体
ラッセル博士
「顕著なのは装甲じゃな
船体を維持するために最低限の厚みしかない」
クロエ
「・・・ということは
外部からの攻撃に弱いということですか?」
ラッセル博士
「そうじゃな
定期便など一般の飛行船と同等と見受けられる」
「さらに船内のエリア構造は非常に
大雑把に区分けされておる」
簡単に倒せるのでは?
リーヴ
「飛行船内部には空洞が多く、障壁が少ない--
砲撃の1発で致命傷を与えられるわ」
「まさに“張りぼて”と言ったところね」
ノア
「ふ~ん
見た目は、すごいのにね」
ナハト
「それは、俺たちにとって朗報なんじゃないのか?」
リーヴ
「だけど、そんな脆い飛行船が何の対策も無しに
公都へ攻め込むなんてありえないでしょう?」
ナハト
「確かにな」
ヨルムンガルドの装備
ラッセル博士
「他に明らかなのは--」
「居住エリアがほとんど存在しない
これは乗組員がいない証拠じゃな」
「反面、飛翔ユニットが複数存在する
非常用の補助ユニットと考えられなくもないが・・・」
「どれもこれも理に適っておらぬのじゃよ」
不可解な部分が多いです
ノア
「飛行船に詳しくない人が作ったのかな?」
ロナード
「それじゃあ、自信満々に攻め込んでこないよな」
リーヴ
「ヨルムンガルドは《戦争卿》のエゴの象徴--
この構造には意味があると考えるべきね」
気になる機構があります
ラッセル博士
「リーヴ君・・・この機構をどう見るかね?」
「モニター上のヨルムンガルドの外装に
網目状のラインが追加された」
リーヴ
「これは・・・」
ラッセル博士
「船体表面に均等に取りつけられた導力装置があって
それを結んだラインを強調してみたのじゃが--」
これはステルス機能の仕組み?
リーヴ
「非可視化のための機構でしょうか・・・?」
ロナード
「非可視化って・・・
姿が見えなくなったカラクリのことか?」
リーヴ
「ええ、でも仕組みが判明していない以上
他の可能性も踏まえなくてはならないわ」
コメント