RPGと出合ってしまった日

ブラックオニキス(1984年発売)という

PC用のゲームがありました

 

当時は噂のゲームであり、雑誌などで取り上げてました

 



ブラックオニキスの思い出

 

そのゲームをやってみようと何人か集まり

期待に胸を膨らませて画面を覗き込んでました

 

ブラックオニキスは まずキャラクター生成から

始まります

 

ブラックオニキス-キャラクター生成
<ブラックオニキス-キャラクター生成>

 

5人作るようで、集まった人間がそれぞれ

ニックネームを付けて 衣装の色やヘアースタイルを選び

5人パーティーを作成しました

 

しかし、盛り上がったのはここまで・・・?

 

ゲームが始まると 3D的に前に進むのはいいとしても

何をしたらいいのかわからない

 

どこへ進んだのかもわからない

 

ブラックオニキス-ゲーム画面
<ブラックオニキス-ゲーム画面>

 

当時のゲームは方眼紙などでマッピングする必要がありました

 

挙句の果てに 敵と遭遇

 

何も装備していないパーティーはあっさり全滅

 

いったい何が起きたんだ?

どこがゲーム?

 

意味がわからずゲーム終了 そして お開きに

 

・・・・・

 

今思えば、アクションゲームやシューティングが

“ゲーム”だと思っていた時代に、

未来からやって来たゲームは理解されなかったようです

 

しかし数日後、

ブラックオニキスが (実は)面白いと気付いた友人がいました

 

自身が強くなれば、敵に勝てる

と、(当たり前のことに)気付くのでした

 

始めは 勝てなかった敵に対し、経験値を上げ

レベルアップすれば 逆にコテンパンにやっつけられるのです

 

これは快感!

 

というより禁断の果実

 

経験値を上げるという“作業”に夢中になる

という新たなゲームのスタイルが誕生したのです

 

このゲームがRPGの発端ではありません

 

ブラックオニキスが発売されたのは 1984年です

 

RPGでは これより前に、

・ ウィザードリィ(1981年)
・ ウルティマ(1981年)

がAppleIIで発売されているので

アメリカでは すでにこのスタイルはあったようですね

 



ドラゴンクエストが発売に

 

1986年、ついにこのゲームが発売されます

 

ファミコン版ドラゴンクエスト1
<ファミコン版ドラゴンクエスト1>

 

今思うと 「だめだ! このゲームに手を出しては!」

なんですが・・・

 

「経験値を積む(=ゲームごときに努力する)」

という仕組みが盛り込まれているにもかかわらず

 

「それが面白い」

 

となってしまう なんとなく日本人に合ったゲームです

 

 

当時はそれほどブームではなかったと思います

(ドラクエが 世間を動かしたのはIIIだと思います)

 

ジワジワ 世間に“努力型ゲーム”の面白さが

浸透していきました

 

これはやってしまいましたね

 

正直、ドラクエはそんなに画期的なゲームではありません

 

すでにPC版であったゲームスタイルをファミコンに

持ってきただけです

 

しかし!

 

ゲームのとっつきやすさや、キャラクターを可愛くしたり

日本人好みにアレンジしたところは優秀です

 

まあ、セーブ機能がないという

ありえないRPGでもありましたが

(ファミコンのハードからして無理があったかも)

 

このゲームの登場で RPGブームを作ってしまい、

ゲーム業界の“禁断の果実”は多くの日本人が

食べてしまったと思います

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