ストーリーのネタバレをしていますので ご注意を
依頼内容:
より良き未来を見つめた少年たちの回想録--
オルソンが子供の頃の話
背景は真っ暗です
「1161年初頭--」
「モンレインで手に入るわずかな導力装置を参考に
私たちは見様見真似で装置を自作した」
「それらは本に描かれた飛行船や導力車輌のように
派手なものではなかったが--」
「導力通信や街道灯の前身となる技術など
身近で実用的な機能が中心だった」
「この日、地下資源の微弱な反応を感知する
装置を試していた私たちだったが--」
「その後の人生を決定づける
大きな発見があった」
アルトたちが作った探査装置
背景は雪のモンレインです
アルト
「鉄鉱石の埋蔵量・・・
深さ100セルジュの範囲で--」
「質量は4511
鉱山のデータとほぼ一致するな」
チビ君
「すごい!」
ニール
「待て・・・こっちの大きな値は何だろう?」
何かを発見したかも
アルト
「この数値は・・・鉄鉱石じゃないな
放熱量もおかしい」
ニール
「計器の故障かな?」
アルト
「いや・・・鉄鉱石の塊の下に
未知の組成の物質でもあるんじゃないのか?」
大量のセプチウムを発見か?
チビ君
「え、ちょっと待って・・・
この組成って・・・セプチウム?」
アルト
「深さは?」
ニール
「単体の測定だから分からないな」
「すごい浅い位置にあるのか・・・
深いところに大量のセプチウムがあるのか・・・?」
アルトたちの計画
背景は真っ暗になります
「数週間後--
鉱山が休みの日曜日」
「私たちはかねてより準備していた
計画を実行に移した」
大人たちがいない間にコッソリ
背景は雪のモンレインになります
チビ君
「確認してきた
鉱山には誰もいないよ」
ニール
「測量の結果も間違いない
手はずは整った」
アルト
「よし・・・計画を実行に移そう」
チビ君
「この町の地下にセプチウムが眠ってるんだね・・・」
町や国のことを考えてました
ニール
「これでモンレインがセプチウムを産出し始めたら
鉱山で働く人たちの生活も楽になる」
「町はずっと潤うぞ!」
アルト
「いや・・・それどころじゃない」
「レミフェリアは一気に強国の仲間入りさ」
ニールとアルトは独学の技術で・・・
「私たち--特にニールとアルトは並の天才ではなかった」
「アルトが中心となって自作した導力装置は
どれも単純な仕組みだったが--」
「組み合わせていくことで
高度で複雑な機能を実現していた」
「いささか不安定な要素もあったが
設計思想そのものは現代でも通用するだろう」
「これまでの観測結果からモンレイン鉱山の深部に
セプチウムがあると予測していた私たちは--」
「鉱山が休みの日に、坑内の岩盤を破壊して
セプチウムを露出させようと計画した」
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