ストーリーのネタバレをしていますので ご注意を
長は、エイヤに来た頃の話をします
元々、学者の調査が目的でした
全部で数十人ほど募い、長や薬のばあさん、
ロマの曾祖父もいたそうです
来た時期は、長がロマぐらいの歳でした
しかし研究どころではなく、
生き抜くことで精いっぱいで、
そのうち小さな社会ができたというわけです
エイヤの隔離生活
背景は元の廃墟に戻ります
ナハト
「誰もこの島を出ようとしなかったんですか?」
長
「初めのころは、多少の出入りも
あったのかもしれないな」
「だが、エイヤの暮らしは徐々に良くなり
皆の故郷となっていったのだよ」
エイヤの歴史を改ざん
長
「若い世代は、エイヤの民がはるか昔から
この地で暮らしてきたと思っている」
「上の世代が、そう教えているからな」
ロナード
「どうしてそんなことを・・・」
ロマたちは騙されてたわけですが
ロマ
「--ううん、それでよかったんだ」
ロナード
「え?」
ロマ
「見知らぬ国の話を聞かされたって
よくわからないもの」
「私たちが生まれ育ったのはエイヤだから」
セプチウムが原因で外界と隔離?
リーヴ
「正しく情報を教えなかったのは、この地に眠る
大量のセプチウム--光の石が原因かしら?」
「自由に人が往来して
セプチウムのことが外に知られたら--」
「それを狙って、大企業や投資家、裏社会の
奴らまで押しかけてくるのは間違いないでしょう」
「上の世代はそれを怖れたのではないかしら」
ナハト
「確かに・・・15年前の遠征隊も
それで狙われたわけだしな」
ロマ
「ねえ、光る石って
そんなに価値があるものなの?」
クロエ
「はい、今の生活に
なくてはならないものですから」
しかし隔離生活も限界に
リーヴ
「でも・・・外界との接触を断ったこの環境で
集落を持続するのは難しいわ」
「このままでは、いけないことも
長は、わかっていらっしゃるのでしょう?」
長
「うむ・・・」
エイヤの記録
ノア
「ねえねえ
ここに本がいっぱいあるよー」
ロナード
「やめろ、ノア
勝手にいじるなって言ってるだろう」
ロマ
「本・・・!?」
あるのは本ではなくノート
クロエ
「古いノートみたいですね」
長
「それはここに渡ってきた時の記録だよ」
ロマ
「これが?」
長
「エイヤの出来事を記録するのが
長の仕事でもあるのでな」
「私も、一年に幾度か
記録を残してるのだよ」
貴重な資料なのかも
リーヴ
「興味深いわね・・・」
「長は古い記録帳を開いて見せた」
長
「遠征隊の記録もある エルマの隊は
誰も戻らなかったので空白のままだが・・・」
遠征隊の記録を見れば・・・
ロマ
「お父さんの隊の記録は?」
長
「・・・お前の父、ヨニは
戻ってきた日付しか記録しなかった」
リーヴ
「辛かったのでしょうね・・・」
父の情報はないようです
ロナード
「無理もないぜ・・・遠征隊の仲間をすべて失い
ひとりで戻ってきたんだからな」
ナハト
「・・・・・・」
ロマ
「私・・・お父さんのこと
何も知らなかった・・・」
「もっともっと、お父さんから話を
聞けばよかった」
コメント