暁の軌跡をやってみた78(雨の日の妖精 その2)

ストーリーのネタバレをしていますので ご注意を

 

ギルドで留守番をしているクロエに 女の子が訪ねてきました

 

外は雨が降っていて 女の子は雨が嫌い、と言いますが

クロエは雨について いい話をします

 



クロエは女の子に 童話の話をします

 

クロエ

「私があなたと同じくらい小さな頃に

読んだ童話なんですけど

この世界には、たくさんの妖精さんがいるんです」

 

クロエ

「妖精さんたちはそれぞれ係があって、

例えば人々を見守る係の妖精さんがいたり

森を作る妖精さんがいたり、

海を管理する妖精さんもいたり

私たちの知らない所で

妖精さんもお仕事をしています」

 

クロエ

「その中でも 一番大変なお仕事が

実は雨を降らせるお仕事なんです」

「人に喜ばれるよりもむしろ、

嫌われることの方が多いお仕事ですし

他の妖精さんもやりたがりません」

 

クロエ

「けど、雨を降らせる係の妖精さんは一生懸命

お仕事に励みます」

「雨が嫌いって言われても 人々に迷惑をかけてしまっても

この世界には必要なことだから」

 

うーん、雨の日の妖精って この女の子のことかと思ったけど・・・

お話の妖精でしたか

 



童話は終わり、クロエは雨の良さを伝えます

 

女の子

「・・・ひつようなこと?」

 

クロエ

「はい 雨が降らないと、世界中が渇いてしまいます

私たちの喉が渇くみたいに

お野菜も育たなくなりますし森も枯れてしまうのです」

「でも、降らせ過ぎてしまってもいけません」

「とてもとても、難しいお仕事です でも大変な分

雨を降らせる妖精さんにしか使えない

とっておきの魔法があるんですよ」

 

女の子

「まほう・・・?

妖精さんはなにかできるの?」

 

クロエ

「ふふ、それはですね・・・」

 

場面は変わり 外へ

 

東通りの風景に変わります

 

クロエは 女の子の手を取り 一緒に立ち上がる

そして遊撃士協会の外へ向かった

 

女の子

「わあ・・・おおきな虹だぁ・・・」

 

さっき雷鳴っていませんでしたっけ?

魔法を使ったのはクロエでは?

 

クロエ

「雨を降らせる妖精さんは、お仕事が

終わりましたよ~って報告を神様にするときに、

こんなに綺麗な虹を描くんです」

「そして虹を見上げた人々の笑顔をみて

妖精さんも笑うんです」

「そして最後に“お仕事が終わるのを待ってくれて

ありがとう”って言ってまたどこかへ行っちゃいます」

 

クロエ

「それが雨の日の妖精さんのお話です」

「このお話に出会ってから、

私は雨の日が大好きになりました!」

 

女の子

「・・・お姉ちゃん、わたし

あめのこと、だいきらいっていっちゃった・・・」

「妖精さん、怒ってないかな・・・」

 

クロエ

「きっと大丈夫ですよ だって妖精さんは

こうやって空に虹を架けてくれましたから」

「本当に怒っていたら 雨がずっと降っちゃいます!」

 

クロエは にししっと笑い、女の子も涙を拭いて大きく笑った

 

女の子のお母さん登場

 

女の子

「あっ・・・おかあさんだっ」

 

クロエ

「えっ!?どこですか?」

 

女の子

「あそこ!おかあさーん!」

 

女の子が母親を見つけると、水溜りも気にせず駆けて行く

跳ねた水しぶきがきらきら光、小さな虹を作っていた

 

そんな現象は見たことないぞ!

 

クロエ

「あはは、良かった・・・

ありがとうございます妖精さん」

 

女の子

「おねえちゃーん、今日はありがとおー」

 

女の子は笑顔いっぱいに手を振って、母親は

クロエに深くお辞儀をしてから、親子は手を繋いだ

 

女性

「もう、心配したのよ!」

 

女の子

「ごめんなさい

・・・あのね、お母さんに聞いて欲しいお話があるの!」

 

女性

「聞いて欲しいお話?」

 

女の子

「うんっ、お母さんは“雨の日の妖精さん”のお話、しってる?」

 

次第に二人は背中が見えなくなってクロエは大きく背伸びをした

 

クロエ

「あっ、お互いに自己紹介するの忘れてました」

「でも、またいつか会えますよね

私もS級遊撃士めざして、お仕事がんばりますよ~!」

 

長く降り続いた雨は止み、クロスベルの街には暖かな陽の光と

綺麗な虹が空を渡っていた

 

これで終了です

 

女の子も 母親も顔グラなかったですね

メイリンかな

でも東通で迷子は無いよな

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